JETBOIL というアウトドア用の湯沸かし器がある。
なべ底のひだひだのフィンで熱を集めることで短時間で鍋の水を熱することを売りにしている製品である。
軽量モデル JETBOIL STASH が良さそうだったので、どんな評判かググってみるとちょっと危なっかしい話が書いてあった。
- 最軽量ジェットボイル スタッシュ!用途や魅力と一酸化炭素の話をしていく! | ぜつえんアウトドア
以前、ムラコが出したヒートエクスチェンジャー付きケトルとクッカーが一酸化炭素問題で回収になったこともありました。
どうも、ガスコンロでのガスの燃焼の時には二次燃焼が必要だそうで、炎が広がった外縁で燃焼することで完全燃焼するのだそうだ。フィン付き(ヒートエクスチェンジャー)鍋の場合、この外縁部分にフィンがあるため酸素を巻き込めず不完全燃焼になってしまう。 カセットコンロで有名なイワタニでは注意喚起をしていたようである。
実は、フィン付き鍋の一酸化炭素問題は最近の話ではなく、より以前から公的機関から注意喚起が出されていたのだった。
NITE(=製品評価技術基盤機構)が、エコをうたったフライパンは排出される一酸化炭素の濃度が高いとして注意を呼びかけた。
NITEが行った実験映像では、4畳半の締め切った部屋でフライパンを使用したところ、約8分で警報器が鳴った。エコをうたったフライパンは底面が加熱性を高める構造になっているため不完全燃焼を起こしやすく、一酸化炭素の濃度が上がるとみられている。NITEは使う際は十分な換気を行い、リコール対象製品の使用は止めるよう呼びかけた。
アウトドアのコンロ(バーナーとかストーブと呼ばれる)では、 「拡散型」と「直噴型」 がある。 アウトドア用のフィン付き鍋のバーナーは直噴型で炎が広がらない。