Apple Watch のセルラーモデルを買いましたが、どうすると使えるようになるのでしょうか?
TL;DR
- Apple Watch セルラー回線を使えるようにするにはキャリア契約が必要。
- NTTドコモ: ワンナンバーサービス 月額550円(税込)
- ソフトバンク: Apple Watchモバイル通信サービス 月額0円(48ヶ月まで)、以降は 月額385円(税込)
- au:
- ナンバーシェア 月額385円(税込) 自分用に Apple Watch を設定する。
- ウォッチナンバー 月額385円(税込)ファミリ共有で Apple Watch を設定する必要がある。
- 楽天モバイル: 電話番号シェアサービス 月額550円(税込) 三ヶ月間無料
- iPhone の Apple Watch.app でペアリング設定する時に Cellular 設定をすることで回線契約まで行える。
- 基本的には本体となる iPhone の回線番号を Apple Watch でも使用出来るようになるという仕組み。
- au の「ウォッチナンバー」は、Apple Watch 単体で回線契約出来るプランだが、「ファミリ共有」で Apple Watch を設定する必要がある為、「自分用」では使えるが「ファミリ共有」では使えない機能がある。
- 代表的な使えない機能は、ヘルスケアデータの共有、呼吸数、不規則な心拍の通知、心電図、周期記録、睡眠、血中酸素ウェルネス、Podcast、Remote、News、ホーム、ショートカット。
- iPhone から家族の Apple Watch の交通系ICカードに入金することは出来る。
Apple Watch のセットアップは大きく2種類ある。「自分用」と「ファミリー共有グループメンバー用」である。
- 「自分用」セットアップは、Apple Watch のフル機能が使えるが、iPhone と同じモバイル回線キャリアになる。
- 「ファミリー共有グループメンバー用」セットアップは、「ファミリー共有設定」に対応したキャリアでしか使用できない。
「自分用」セットアップは、iPhone標準アプリの Apple Watch.app から回線契約が出来ます。
Apple Watch 対応のモバイル通信サービスが iPhone で使われていれば Apple Watch のセルラー設定をすることが出来ます。裏を返せば非対応のキャリア、例えば IIJmio や mineo 等の MVNO 回線しか使っていないのであれば Apple Watch セルラー通信のセットアップは出来ません。
「ファミリー共有グループメンバー用」セットアップは、日本では au のみで可能です。
このセットアップを利用すれば、iPhone とは異なるモバイス回線契約を使えるので、MVNO契約しかない iPhoneユーザーでも Apple Watch セルラーを使用できるので一見便利なように思うのですが、実際には落とし穴があります。
「ファミリー共有グループメンバー用」セットアップをした Apple Watch では、使用できなくなる機能があります。
- ファミリー共有グループメンバー用の Apple Watch で使用できない機能
iPhone と Apple Watch セルラー を最も安く使うには...。
- Apple Watch セルラーを最も安く使うには、au の ウォッチナンバー 月額385円 を契約することになるように思うのだが、上述のような機能的制約があるので折角の機能が使えなくなる事を容認しなければならない。
それじゃぁ、どうすると最安になるのだろうか...?
- 楽天モバイルで、データ通信 1GB未満で月額0円に、Apple Watch用の電話番号シェアサービス(月額550円)を契約するのが最安になる。
- 楽天モバイルの2回線目でもデータ通信 3GB未満で月額980円なので、計 月額1,530円 となる。
セルラーモデル Apple Watch が iPhone から離れて出来る事とは...。
Apple Watch セルラーモデルを「自分用」として設定しましたが、これで出来る事って何でしょうか?実は以外と出来る事が少なくて正直ガッカリしています。
- 電話(音声通話)
- OK(出来る!)
- iMessage(Appleもメッセージアプリでのメッセージ交換)
- OK (iPhoneユーザー同士でなければ使わないし、使っている人って誰?)
- SMS(電話番号で宛先に送るショートメッセージ)
- NG (マジで?SMSダメなの?というショック)
- MMS(キャリアメールの事です)
- NG (まぁ、せやな。でも iMessageと同じアプリ上でメッセージ交換できる事を踏まえると混乱するな)
その他、出来る事は Apple Watch 対応アプリでのデータ通信。
例えば、Apple Podcast とか Spotify とか Amazon Music とかの音楽ストリーミング再生アプリでストリーミング再生することが出来ます(但し AirPods 必要)。あと、Apple Pay での Suicaチャージも出来ます。 そして、緊急地震速報の受信も出来ます。
重要そうな機能としては、事故や深刻な体調不良を緊急通知してくれる メディカルID 通知機能(緊急SOS)でしょうか。
というわけで、 GPSモデルに SEなら6千円プラス、7シリーズなら1万2千円プラス して、さらに回線費用 380円/月(au/SB) or 550円/月(docomo/楽天) をプラスしてまで必要かと考える必要があります。