中高生が学んでいる内容が高度過ぎる

NHKティーチャーズ・ライブラリーという学校授業の教材用素材のウェブサイトがある。その中の情報リテラシーの教材がいきなり高度なのである。

並んでいる教材の1番目がいきなり「NHKスペシャル 民族浄化 ~ユーゴ・情報戦の内幕~(2000.10.29)」である。

内容紹介
1990年代のボスニア紛争では、セルビア人勢力が「民族浄化」の名の下にイスラム教徒を虐殺したと報道された。それを陰で操ったのは、ボスニア政府に雇われたアメリカの情報コンサル企業であった。メディアを巧妙に操作したその戦略を取材。国際紛争の舞台裏の情報戦の実態を描き、情報操作の恐ろしさを考える。

ユーゴスラビアにおける独立戦争へのアメリカの介入を描くドキュメンタリーを中高生向けの教材に使うのである。

バルカン半島における歴史的背景、ユーゴ共産党ソ連の軋轢と南下政策、NATOヨーロッパの対ソ連緩衝地帯政策に挟まれていた。そして、ソ連邦崩壊である。

(ところで、教科書では「ユーゴスラビア内戦」って言っているの?実際には内戦というよりは民族独立戦争ということらしい)

世界史では、時系列に沿って出来事を並べて憶えているようだけど、本件についてはその時点での大国の経済・政治情勢も背景にある事を踏まえないといけない。知っていなきゃイケない事が多くて困っちゃうぜ。